今年も「環境DNA」をテーマに宮城県南三陸町の『南三陸少年少女自然調査隊』、青森県むつ市の『脇野沢小学校』とのオンライン交流会を行いました。
2022年度から始まり、今回で3回目の実施となりました。
環境DNAとは、生きものが水中や大気中に出した体の一部(皮ふや排泄物)に含まれているDNAのことで、水や空気を採取し解析することでそこにどんな生きものがいるかが分かります。
今回は、特別活動として、コウノトリKIDSクラブ14期生の希望者でDNAの採取(9月)と交流(1月)を実施しました。
豊岡市の調査個所は「大浦湾」「ハチゴロウの戸島湿地」「出石川」の3地点で、水温や周辺の環境を記録しながら採水(DNAの採取)をしました。
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採取したサンプルは、南三陸ネイチャーセンターに郵送し、DNAの抽出・解析をしていただきました。検出された魚種の数は下の図のとおり。
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陸奥湾と大浦湾の間は約400km、志津川湾と大浦湾で約1,200kmも離れていますが、豊岡市の大浦湾は、比較的近い陸奥湾よりも倍以上遠い志津川湾との共通種が多かったです。ただし、多くの種類はその地域特有の魚種であり、これには各水域の環境の違いが影響していると考えられます。交流会では、各地の特徴的な魚を調べて、お互いに紹介しあいました。
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DNAの抽出・解析をしてくださった南三陸ネイチャーセンターの博士から調査結果に関する解説があり、年々、検出される魚種の数が全体的に増えていることや、南の方で見られていた魚種が北の地域で検出されていることなどから、地球温暖化による海水温上昇の影響がこのような変化の原因の1つとして考えられるとのことでした。
今回の活動では、年毎の比較による環境変化を実感し、環境問題について考える機会となりました。
脇野沢小学校、南三陸少年少女自然調査隊と南三陸ネイチャーセンターの皆さん、ありがとうございました。
2022年度、2023年度の様子は、下部のリンクからご覧ください。
2022 2023