2023年9月9日、加陽湿地と加陽水辺公園でKDDI株式会社によるコウノトリ生息地保全活動が行われました。
2016年9月に締結した地域活性化を目的とする包括協定をきっかけとして、コウノトリ野生復帰を進める本市を応援するために、毎年コウノトリ生息地保全活動を行っており、今回は同社関西総支社の社員とその家族53人が参加しました。
保全活動は、KDDI株式会社の他、地元住民、国土交通省豊岡河川国道事務所、豊岡市役所を含めた総勢約60人で行いました。
●特定外来生物ウシガエルのオタマジャクシ、アメリカザリガニの駆除
昨年に引き続き、加陽水辺公園内の池に生息している特定外来生物ウシガエルのオタマジャクシやアメリカザリガニを駆除しました。
水位が低くなった池に入り、タモ網を使ってオタマジャクシやアメリカザリガニを捕獲していきました。
ウシガエルのオタマジャクシは少しずつ減少している印象ですが、アメリカザリガニの捕獲量がこのバケツ一杯分にもなりました。
2023年8月の台風7号による浸水があった影響からか、スッポンやアカミミガメなど、池ではこれまで見られなかった生きものも確認できました。
アメリカザリガニとアカミミガメについては、2023年6月から条件付特定外来生物に指定され、規制の対象となっているため、ウシガエルのオタマジャクシと併せて駆除しました。
●水路の土砂除去作業
加陽水辺公園と加陽湿地をつなぐ水路が、土砂や植物によって埋もれていたため、ショベルや鍬を使って除去作業を行いました。力と根気が必要な大変な作業でしたが、土砂をきれいに取り除くことができ、公園から流れる水が加陽湿地まで行き渡るようになりました。
また、水路内でも多くのアメリカザリガニやアカミミガメが見つかったため、可能な限り捕獲して駆除しました。
厳しい残暑の中、汗と泥にまみれながら大規模な湿地保全活動を行っていただき、どうもありがとうございました!
また来年、「第8回コウノトリ生息地保全活動in豊岡」でお会いできるのを楽しみにしています!