コウノトリブログ

夏の夜を彩る

毎年この時期に姿を現すのがホタルです。ゆらゆら舞う温かな光は、とても幻想的です。
豊岡市では毎年市民調査で「ホタル調査」を行っています。今年の調査期間は6月4日から7月16日で、すでに調査をしていただいた方からは、「ゲンジボタルが多かった」「昨年より多くて、とてもきれいだった」、「それなりの数はいるが、年々減ってきている気がする」などの感想が届いています。

豊岡では、ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルなどが見られます。それぞれ光り方に違いがあること、知っていますか?夜、暗い中では、その光り方の違いでどのホタルか見分けることができます。ゲンジボタルは1回の光が長く、1~数秒間光ります。ヘイケボタルは約1秒間に2回程度光り、ヒメボタルはフラッシュをたいているかのように短い間隔で光ります。

ホタルは「自然が豊かであることの証拠だよ。」とよく言われます。それは、ホタルが幼虫の頃は石などがある川底に隠れ、エサとなるカワニナやモノアラガイなどがいる環境が必要であること、サナギになるためのやわらかな土の場所が川などのそばにある必要があること、成虫になってからは、十分に飛べる空間や、休憩や交尾をするための草や木などがある場所が必要となること、産卵するための水際のコケなどがある場所も必要となることなど、これらの空間が一体的にある豊かな自然環境がホタルには必要だからです。

去る6月12日には県立コウノトリの郷公園内にて「ホタル観察会」が行われ、120人もの方々が参加しました。菜種殻でつくったほうきを手に、園内を回り、多くの子どもたちがほうきでホタルを捕まえ、幻想的な光を楽しみました。
来年もまた、たくさんのホタルの光を見つけられるといいですね。

(写真提供:高橋 信)

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