2020年12月6日、豊岡市田結にある田結湿地で、コウノトリKIDSクラブの特別活動を行いました。今回の活動は近畿大学附属豊岡高等学校の鸛(とり)部と同中学校自然科学部の生徒など、総勢40名近くで行いました。
湿地の中を流れる水によって流路ができ、その周辺に陸地が増えてしまった部分をどのようにして湿地に戻すか、というのが今回の保全活動テーマ。午前中、KIDSと自然科学部の生徒が生きもの調査をしている間、鸛部の生徒が湿地を歩きながら、生きものの生息環境の改善作業案を考えてくれました。
「ここで水路をせき止めたら、水があふれて水域が広がるんじゃない?」、「こっち側が低くなってるから、上流のあのあたりから掘り進めると、効率よく水が行き渡ると思う!」。
昼食の間も、意見を交わしながら、作業案を作成し、午後からはKIDSも網をスコップに持ち替え作業に取り掛かりました。
作業案に従い、穴を掘り続けること2時間。みるみる水が行き渡り、乾燥していた場所が見事、湿地へと変化しました。KIDSのみんなは泥だらけになりながらも、一生懸命活動に取り組み、終了後は「楽しかった!もっとしたい!」と笑顔を見せてくれました。
本来であれば、1年を通して様々な体験活動を行うのですが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響により、活動ができない状況が続いていました。マスクをしながらの作業は大変でしたが、みんなで豊かな自然環境を守るための保全活動に取り組むことができました。
午前中の調査で見つかった生きものが、みんなで作った場所に来てくれるのか、今後のコウノトリKIDSクラブの活動で確認するのが楽しみです。
<コウノトリKIDSクラブ>
コウノトリKIDSクラブは、市内の小学4~6年生を対象に、豊岡の自然環境について体験を通して学んでもらい、コウノトリ野生復帰を未来へとつなげていくよう、自ら行動するキーパーソンを育てることを目的としています。