コウノトリブログ

川から海へ、海から川へ

夜、月明かりに照らされた水中で、石の隙間から顔をのぞかせるウナギ。この写真は田結湿地内を流れる田結川で撮影されたものです。
ウナギは河口付近の下流から中流にかけて生息しており、豊岡の河川でも見つけることができます。夜行性のため、昼間はじっと石の隙間などに隠れ、夜になると、エサとなるエビなどの甲殻類や水生昆虫を求めて動き出します。

ウナギは、海水と淡水が混じりあう汽水域や淡水域で成長しますが、産卵場所は河川ではなく「海」です。産卵するために河川から海に降下する「降下回遊魚」の仲間で、海で生まれた稚魚は河川にやってきて成長します。産卵する場所は「海」といっても、日本から2,000km以上も離れたマリアナ諸島やグアム島の海域で産卵しています。長距離移動する理由はよくわかっていませんが、驚きの体力です!

国際自然保護連合(IUCN)により、ウナギは絶滅危惧種に指定されています。地球温暖化になどによる海洋状況の変化、河川や沿岸の生息環境の変化、乱獲などが個体数減少の要因であると考えられています。ウナギを守るために、河川への遡上を妨げるダムや堰の改善や、隠れやすい石積み護岸の整備など、川と海を自由に行き来できて隠れ家もある環境整備が重要になります。

海で産まれ、河川で成長し、また海で産卵する、そのサイクルをしっかり持続できる保全を行い、いつでもウナギが見れる河川を維持しましょう。
(写真提供:北垣和也氏 )

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