コウノトリブログ

とよおか知っとこ外来生物③「オオキンケイギク#きれいだけじゃダメ」

▶花はきれいなのですが・・・・!?

初夏になると、道路沿いや堤防などが黄色い花に埋め尽くされている場所があります。実はこの植物、法律で栽培などが禁止されている「特定外来生物」のオオキンケイギクです。今回は、身近な場所に生えている要注意植物、オオキンケイギクを紹介します。

オオキンケイギク

▶きれいな花を愛でるために外国からやってきた

オオキンケイギクは北アメリカ原産の多年草です。5~7月頃、黄色~黄橙色の花を咲かせます。一度植えると世話をしなくても、よく育ち、よく増えます。とても丈夫できれいな花も咲かせることから、かつては道路の法面緑化などに利用され、苗が売られていました。ところが、一度定着すると在来の植物たちの生育場所を奪い、周囲の環境も変えてしまうほど繁殖力が強いため、2006年に「特定外来生物」に指定されました。

▶広がる駆除活動

「特定外来生物」に指定されてから豊岡市内の各所で駆除活動が行われるようになりました。豊岡市ではクリーン作戦などの際に、駆除の呼びかけが行われています。豊岡市と地域コミュニティなどが連携した駆除活動も行われています。

植村直己冒険館の前にある大きな法面は、全体が黄色く染まるほどオオキンケイギクが繁茂していました。放置すると大量の種子がまき散らされ、種子が自動車に付着して、各地に運ばれることが懸念されました。駆除活動は2016年に初めて実施され、最近では毎年実施されています。

植村直己冒険館前(作業前)
植村直己冒険館前(作業後)

▶きれいだから残したくなる

「特定外来生物」に指定されてから20年。豊岡市の広報でも、何度も駆除が呼びかけられ、兵庫県が作成した啓発ポスターも掲示されています。しかし、いまだに草刈りの際に、オオキンケイギクだけをわざと刈り残している場所が見られます。また、家庭の庭などで大切に育てられているケースもあります。「きれいだから残しておこう」という善意なのですが、これらの行為は駆除を進めるうえで支障となることがあります。

 

▶「育ててはいけない花」です

オオキンケイギクは特定外来生物なので、生きた個体の栽培や運搬、譲渡などが原則として禁止されています。違反内容によっては、罰金などの重い罰則が設けられています。「昔から庭にあるから」「きれいだから少しくらい」という話では済まない場合があります。

 ▶効果的な駆除を

駆除をするなら効果的な方法を取りたいものです。
草刈り機で刈る方法では根絶できません。残った根から再び生えてきて、元通りになります。しかし、花が咲く前に刈れば種子が落ちないため、増やさないという意味では一定の効果があります。
根から抜き取り、その場に置いておけば枯らすことができます。これが最も効果的な駆除方法ですが、花が咲いている時期だと、種子が落ちてしまう危険性があります。この場合は、袋に入れて密閉し、可燃ごみとして焼却する必要があります。

 ▶駆除のプロなら

駆除は多くの場合、花の時期に行われます。花が咲いていないと、オオキンケイギクかどうか判別できないからです。花の時期に行う駆除活動にはいくつもの課題があります。
一つ目は、オオキンケイギクが大きく育っているため、袋がいっぱいになり、大量の袋が必要になることです。
二つ目は、種子がまき散らされる危険性があることです。
三つめは、暑さです。

下の写真は、オオキンケイギクが成長し始めた頃の様子です。見分け方が分かってくると、芽生えたばかりのものも見分けられるようになります。成長し始めた頃のオオキンケイギクを、秋から春にかけて抜き取れば、駆除する量が少なく、種子もなく、暑さも避けられます。一人でも多くの方が駆除の熟練者になられることを願っています。

オオキンケイギクの成長し始めた頃の様子

 地域のみんなで正しく知って、増やさない。黄色い花を見かけたら、ちょっとだけ立ち止まって観察してみてください。

(写真・文 コウノトリ市民研究所 菅村 定昌)

詳しくは豊岡市のHPへ

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