今年は全国的に厳しい冬となり、各地で例年にない積雪がありました。
2月16日のブログに書きましたが、ここ豊岡でも積雪が多く、週末は自宅の除雪に追われる日々が続きました。
厳しい冬の影響で豊岡市内のコウノトリの繁殖が遅れるのではないかと心配しましたが、幸いその心配は杞憂に終わりました。

昨年、豊岡市内で最初の産卵が推定されたのは3月10日、広井人工巣塔(日高町)でしたが、今年は2月24日に森井人工巣塔(出石町)で最初の産卵が推定され、昨年よりも2週間早い結果となりました。
以前、この森井人工巣塔を使っていたオス親は、2024年6月に事故で死亡し、ペア解消となっていましたが、J0245(2019年生まれ)とJ0130(2016年生まれ)という新たな組み合わせで、ペアが誕生しました。
J0130は以前の森井ペアのメス親で、昨年秋頃にはJ0245と連れ添う行動が見られ、今年の繁殖に期待を寄せていました。
仲の良い様子は以前のブログでも紹介していますので、ぜひご覧ください。
森井人工巣塔のヒナのふ化は3月30日前後で、このブログを公開したときにふ化している可能性があります。
3月28日時点で豊岡市内の産卵推定されている地点は20カ所となり、過去最高となっています。
新たなペアは5組で、昨年は繁殖に成功しなかった百合地、野上、森井(出石町)、山本(日高町)の各人工巣塔でも順調に産卵が確認されています。

一昨年は16地点で43羽が巣立ちするなど過去最高数を記録しましたが、それを超える結果が期待されます。
昨年は百合地巣塔でJ0025(オス親)が子育て中にケガをして、近くで造巣していたカップルに巣を襲撃される出来事がありました。
今年はそのようなことがないよう願っています。
今後のコウノトリのベビーラッシュをコウノトリ普及推進員の目線でワクワク、ドキドキしながら、見守っていきたいと思います。

-display flight- 《ディスプレイフライト》
タカ類のディスプレイフライトが特に有名ですが、例えばアオサギは首を伸ばして飛ぶことが多いようです。
コウノトリのディスプレイフライトは、巣を飛び立ち、円を描きながら、また巣に戻る飛翔行動が見られます。

これは主に繁殖期の初め頃に見られる行動ですが、知らないと気づかずに見過ごしてしまうことも多いです。
私も研究者の方に教えていただくまでは、あまり意識していませんでした。
飼育のコウノトリたちも、繁殖期の始まる頃に、狭いケージの中で盛んにディスプレイフライトをしていました。
ぜひ皆さんも、“ディスプレイフライト”を意識して、野外コウノトリを観察してみてください。
普段の飛び方とは違う特別な行動が見られるかもしれません。