2025年10月24日、市内出石町小坂地区鳥居の山で小坂小学校3年生9名による「ひょうご元気松」の苗木の植樹が行われました。
松の植樹は、2007年から「コウノトリの生息環境を守る森づくり」を目指して始められ、今年で18回目となります。
これまでの取組みの詳細は、「コウノトリ普及推進員のコウノトリブログ⑰ 出石町小坂地区のコウノトリにまつわる話 –その2- ~息の長い、熱い思いのプロジェクト~」をご覧ください。

植樹は、昨年に引き続き、小坂小学校3年生、兵庫県、豊岡市、夢コミュニティ小坂、地元住民で行われました。
植樹の前に兵庫県農林水産振興事務所の方から、教室で「森のおはなし」の授業を受けました。
「森のおはなし」では、“生き物を守る機能”“土砂災害を防止する機能”など、森の役割について学びました。
また、かつてコウノトリが営巣木に使っていた大きな松は、松くい虫の影響で殆どが枯れ、兵庫県では松林の復活のために、松くい虫に強い「ひょうご元気松」を育て植樹していることが紹介されました。

植樹は、兵庫県農林水産振興事務所の方から植樹方法の説明を受けてから取り掛かりました。

作業は、生徒一人に大人一人がついて進め、まず少し掘ってある穴を直径約30cm、深さ約30cmに広げることから始めました。
穴を掘る作業は、木の根などがあり、思いのほか大変でした。掘り終えると、掘った穴に支柱を立て、「ひょうご元気松」の苗木を置き、苗木の周りに土を入れ踏み固めます。

シカの食害を防止するための白いナイロンネットをかぶせて植樹は終わりました。
穴掘りや土の埋め戻しなど作業は大変でしたが、子供たちは楽しみながら一所懸命に取り組んでいました。

今回植樹した松は、コウノトリが営巣木として使えるまでに30年以上かかります。
長期にわたる取り組みですが、コウノトリに関わるものとして、また、地域住民としても応援していきたいと思います。