支援活動

失われた自然環境と文化環境の再生・創造を目指すコウノトリ野生復帰の取組みは、野生生物の保護に留まらない普遍的な価値観を内包しています。内外のさまざまな主体との協働や連携・支援はコウノトリ野生復帰を進める大きな原動力になっています。市の取組みに賛同していただいた個人・団体・企業などから、環境整備活動への参加や寄付による支援をいただくことで、コウノトリも暮らせるまちづくりが進んでいます。

寄付

コウノトリ野生復帰を実現するためには、多種多様な生物を育む自然環境、文化の構築が不可欠であり、この壮大な取組みは、全国から頂く寄付によって支えられています。
現在、寄付は「豊岡市コウノトリ基金」と「豊岡市ふるさと応援寄付金」の2種類で受け付けています。「豊岡市コウノトリ基金」は、主に企業・団体を対象としており、「豊岡市ふるさと応援寄付金」は個人の場合のみご利用いただけます。
コウノトリも住める自然豊かなまちづくりの推進するため、皆様のご協力をお願いいたします。

各制度の詳細は下部のリンクからご覧いただけます。

基金を活用した主な取組み

  • コウノトリに関する情報発信
    全国に広がるコウノトリの生息地や飛来地の、さまざまな団体等と協働、連携し、コウノトリの飛来情報の収集、公開を支援しています。
    コウノトリ市民科学(https://stork.diasjp.net/)
  • コウノトリの生息地保全対策
    市内各地で休耕田等を活用したビオトープ水田の設置や、大規模湿地の維持管理など、コウノトリの生息に必要な場所を増やしています。
  • 生物多様性の保全
    地域の生物多様性を保全するため、市民グループによるコウノトリの生息地や生物多様性の保全活動などを行う「小さな自然再生」活動を支援しています。
  • 次世代の育成
    各地域のコミュニティセンターなどが主催する田んぼや川など、地域のフィールドで行われる生きもの調査に対し支援を行っています。
  • 学校給食での「コウノトリ育むお米」使用
    市内の公立小中学校の給食で子ども達が食べるごはんは、毎食、コウノトリ育む農法で作られたお米を使っています。生きものを育む田んぼを維持するため、コウノトリ育む農法で作られたお米を食べることが、田んぼを維持することに貢献しています。

 

活用事業等の詳細につきましては、下部のリンクからご覧いただけます。

ボランティア・CSR活動

湿地は手を入れ続けなければ、土砂が堆積したり草が生い茂ってしまい、あっという間に陸地化してしまいます。しかし、湿地の維持管理には大変な労力がかかり、多くの人手が必要です。そのため、豊岡市の取組みに賛同していただいた多くの企業・団体の皆さんから、湿地の保全・再生作業に協力をいただいています。

生態系の頂点に立つコウノトリも住める豊かな生態系を作るために、ぜひ、多くの企業・団体の皆さんのご協力をお待ちしています。


活動の事例


生息地保全作業

湿地と湿地を繋ぐ水路に溜まった土砂の除去作業や、乾いてしまった湿地で掘削作業をすることで湿地内の水環境を維持管理しています。
湿地内に水が行きわたることでより多くの魚類や両生類、虫類が生息できる環境となり、それを餌とするコウノトリやその他の鳥類にとっても重要な生育環境となります。

外来種駆除作業

普段人の手で管理されている湿地にも、河川の本流から支流、用水路などを伝って外来種が入ってきます。
生き物から植物まで、地域の自然環境を脅かしている外来種を駆除することで、そこに生息する在来種やその生息環境の悪化を防ぎ、湿地内における生物多様性の保全を目指しています。
多種多様な生き物が生息する湿地がコウノトリの良好な餌場となるように、湿地の生物多様性は、その周囲に広がる生態系の基盤となっています。

問合せ

豊岡市コウノトリ共生課
668-8666 兵庫県豊岡市中央町24
電話:0796-23-1111 FAX0796-24-2575

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