コウノトリは秋に何を食べている?
食欲の秋です。コウノトリは秋に何を食べているのでしょうか。
コウノトリは浅い湿地で暮らす水鳥ですが、常に水のある場所にいるのではなくて、乾燥した畑や水田などでもエサをとります。
コウノトリが秋によく利用する場所は、2003年の調査結果では河川が多く50%ほどを占めていました。しかし、最近の研究では水田の利用割合が高いという結果が出ています。そして、バッタや甲虫などの昆虫をたくさん食べていることが分かってきました。多い日に少なくとも約100匹食べているそうで、ペリットというコウノトリが毎日吐き出す未消化物からその数が明らかになりました。
このことは、コウノトリ育む農法などの環境創造型農業の広がりが関係している可能性があります。殺虫剤の不使用によってバッタやゲンゴロウなどの昆虫が増加している可能性があるからです。(既に、アカトンボが増加していることが分かっています。)兵庫県立コウノトリの郷公園周辺の水田では今、農道を歩くと20mほどの間に約200匹のバッタが跳びはねます。バッタは米作りにとっては害虫であると言われていますが、コウノトリがたくさん食べてくれているようですね。