2025年11月8日、豊岡市田結区にある大規模湿地(以下 田結湿地)で、IVUSA(NPO法人国際ボランティア学生協会)大阪茨木クラブによるコウノトリの生息地となる湿地保全活動が行われました。
今年度の活動は、5月31日、6月29日、10月11-12日に続いて今回が最後となり、22名が参加されました。

今回は、前回の活動目標で湿地にできなかったところを、湿地に戻す作業をされました

湿地に戻そうとした場所は、長年乾燥していてとこで土が固く、掘り起こし作業に苦戦されていましたが、若い力で作業を進められ、予定の時間内で湿地に戻すことができました。
今回の活動で今年度の目標が達成できて一安心されていました。

活動に参加された4回生のうえなかさんとかげやまさんにお話を伺いました。お二人は、来春卒業予定で、田結での活動は、今回が最後となります。
うえなかさん「活動に参加した当初は、この活動の意義がわかりませんでしたが、コウノトリが湿地を利用しているのを見かけ、活動の成果を感じられ、やりがいが出てきました。後輩へは、良い湿地を維持するためには人の手で整備をしないといけないので、今後もここの湿地活動を継続してほしい」
かげやまさん「参加当初は、コウノトリへの興味は少なかったですが、4年間の活動を通して、活動湿地やコウノトリに愛着が持てるようになりました。IVUSAの活動でコウノトリに関わることができたことは、人生の中で自慢できる体験となり、本当に良かったです」
お二人とも、卒業後もまた豊岡を訪れたいと話されていました。4年間、田結湿地を支えていただき、本当にありがとうございました。

今年度、田結湿地の活動リーダーとして頑張られた柴田さんにもお話をお聞きしました。
「宿泊活動は、今年で3年目となり、地区の秋祭り参加も無事終えることができて、一安心です。今年の湿地活動は、陸地化しているところを湿地に戻して、湿地の面積を拡大することでした。目標としていた範囲は、湿地に戻すことができて良かったです。私は、都会で育ったので、自然に触れ合う機会は少なかったのですが、この活動に参加して、自然や地区の方と触れ合う機会が増え、人と自然が共生している暮らしも良いと思うようになりました。将来働く場所として、豊岡のような自然豊かなところも選択肢の一つとして考えていて、視野が広がりました」と話されていました。

活動の最中、近くの湿地でコウノトリが採餌していました。田結湿地がコウノトリにとって重要な場所であると感じられる瞬間でした。
コウノトリ共生課は、来年度も引き続き、IVUSAの活動を支援していきます。
