2025年10月11日、12日の2日間、豊岡市田結区にある大規模湿地(以下 田結湿地)で、IVUSA(NPO法人国際ボランティア学生協会)大阪茨木クラブによるコウノトリの生息地となる湿地保全活動が、5月31日、6月29日に続いて行われました。
今回は、地元の田結研修集会所に宿泊し、総勢約70名の参加者で活動されました。
湿地保全のほかに創った湿地での生きもの調査や地元の秋祭りへも参加されました。


【生きもの調査】
生きもの調査は、兵庫県立大学 豊岡ジオ・コウノトリキャンパスの大学院生を講師に招いて行われました。
●確認できた生きもの
魚類-メダカ、ドジョウ、ヨシノボリ類 など
両生類-トノサマガエル、ヌマガエル
水生昆虫-タイコウチ、コオイムシ、ヤゴ(トンボの幼虫) など

【秋祭りへの参加】
秋祭りへの参加は、昨年に引き続き2回目となります。
5月にIVUSA、田結区役員、コウノトリ共生課職員で今年度の打ち合わせを行った際、田結区長さんから、「秋祭りは、区内に若者が少なくIVUSAの方が参加してくれると活気が出てありがたいです」との話から、IVUSAの参加が決まりました。
【湿地保全活動】
今回の保全活動は、前回創った“つぼ湯”をイメージした円形状の湿地と水路の復元とともに、新たに湿地の面積を広げることを第一目標に挙げられていました。
見る見るうちに新たな“つぼ湯湿地”が出現し、若者のパワーに驚かされました。

今回参加された3回生の森さんにお話を聞きました。
「これほどの大人数(約70名の参加者)で活動できるのはこの機会だけなので、今回は、湿地面積を広げることを目標に、決めた区画(黄色の斜線部分)を100%湿地にしたいと考えています。生きもの調査では、自分たちが創った湿地にどんな生きものがいるのか学ぶ機会として、また、活動の成果を知るために行いました。普段湿地を創っているだけではわからない生きものが見られてよかったです。秋祭りの参加は、地元の方と楽しく話ができました。私たちは、学生ならではの若いパワーを武器に活動していて、“活動地域に元気を置いてくる”を一つの目的としています。秋祭りへの参加は、目的にあった活動なので、地元の方に喜ばれ大変良かったです」

IVUSAが創った湿地は、コウノトリも利用しています。
多くの生きものを育むIVUSAの湿地保全活動は、11月が今年度最後となります。
コウノトリ共生課は、最後の活動もこれまでとおり支援します。
