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協働による外来種駆除_オオキンケイギク②(神鍋高原)

 6月10日、神鍋山の南側斜面(日高町栗栖野区)でオオキンケイギクの駆除を協働で行いました。
 活動には、神鍋山を中心に希少植物等の保護に熱心に取り組まれている「神鍋山野草を愛でる会(以下:愛でる会)」の呼びかけにより、西気地区、栗栖野地区、道の駅神鍋高原、株式会社アドバンスなど各団体から有志が参加し、総勢30名での作業となりました。

 愛でる会では、神鍋高原でのオオキンケイギクの駆除活動を10年に渡り継続し、オオキンケイギクが広がらないよう低減管理に努められています。
 この日は愛でる会の会長 泉 鐘八郎 さんにオオキンケイギクの駆除作業についてレクチャーを受けた後、5班に分かれ山頂から麓に向かい駆除活動を行いました。

 神鍋山では継続的な駆除活動が行われているため、オオキンケイギクはまばらに点在しています。オオキンケイギクのよく目立つ黄色い花をめがけて歩いていくと、花の周りには芽生えたばかりのものや、これから生長して花をつける状態の株がいくつも見つかり、繁茂する瀬戸際であることが分かります。
 

オオキンケイギクの小株 地下の太い根から複数の茎が生え、素早く群落を形成する 

そうした小さい株も根気強く根から抜き取りながら麓へ向かうと袋もいっぱいになり、30人合計で軽トラックの荷台一杯、約100㎏のオオキンケイギクを駆除しました。


 神鍋高原は2025年6月に「未来に残したい草原の里100選」に選定されるなど、現在では少なくなった草原環境が残っている地域です。草原性の植物や昆虫など兵庫県内でも減少している動植物の貴重な住みかとなっています。
 オオキンケイギクのような外来生物がはびこることで、神鍋高原の特徴的な生態系に被害が及ぶほか、地域で親しまれてきた草原の景観も変えてしまいます。
 豊岡市では、2025年2月に策定した「豊岡市外来種対策行動計画」のもと、神鍋高原のような生物多様性に富むエリアでも外来種対策を推進していきます。

【豊岡市外来種対策行動計画:https://www.city.toyooka.lg.jp/shisei/keikaku/1019146/1032914.html】

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