コウノトリブログ

コウノトリ普及推進員のブログ⑱   大学生と地域の架け橋となる環境保全活動   -2025 IVUSA活動報告①-

2025531日、豊岡市田結区にあるコウノトリのための大規模湿地(以下 田結湿地)で、IVUSA大阪茨木クラブによるコウノトリ生息地保全活動が行われました。
IVUSAは、1993年に設立された学生中心のボランティア団体で、IVUSA大阪茨木クラブは、主に立命館大学茨木キャンパス(大阪)に通う学生たちが中心となり、定期的に「田結湿地」の保全活動を行っています。
また、IVUSAの活動は、単にコウノトリの生息地保全活動というだけでなく、高齢化の進む地域を活気づけるものともなっています。

IVUSAとは
IVUSAについての詳しい説明は、”こちら”をクリックください。

今回は、2025年度最初の湿地保全活動で、14名が参加されました。今回の活動は、昨年121日に造った「”つぼ湯”をイメージした円形状の湿地と水路」の復旧を目的に行われました。
湿地は、定期的に手入れをしないと、少しずつ荒れていき、多くの生き物を育む場所としての機能が低下します。
下の写真は、昨年12月に作られた湿地(左)と5カ月が経過した活動前の様子で、水路以外に水がないことがわかります。

左:2024年12月1日 完成後の湿地の様子     右:2025年5月31日 活動前の湿地の様子

この日の天候は曇りで、最高気温21度、とても風が強く半袖Tシャツやうす着での参加者は肌寒い一日でしたが、リーダーの掛け声のもと一生懸命湿地保全作業が行われました。
昨年造った湿地や水路は、土で埋まり湛水できない状態になっていました。今回は、埋まっている箇所を深く掘り、水が溜まるように作業を進められました。
掘り下げた水路や湿地は、見る見るうちに水が溜まり、立派な湿地がよみがえりました。皆さんの熱気に押され、気が付けば、私たちも保全活動に加わっていました。

左:IVUSAの皆さんの活動の様子   右:私たちも活動に参加しました

田結区の副区長さんは、出来上がった湿地をみて次のように話されていました。
「この短時間にここまで湿地が復元されたのは、大変驚きです。区でも保全活動を行っていますが、高齢化で以前のように十分にできていません。IVUSAの学生さんに関わって頂き、本当に感謝しています」

作業後の湿地

今後も定期的な手入れは続きますが、最後に田結区研修集会所の前で「こうのとり~」の掛け声で、集合写真を撮影しました。
皆さんとってもいい笑顔でした。
次回は、6月下旬の活動を予定されているとのことで、皆さんとお会いできるのが楽しみです。

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