2024年9月7日、加陽湿地と加陽水辺公園でKDDI株式会社によるコウノトリ生息地保全活動が行われました。
2016年9月に締結した地域活性化を目的とする包括協定をきっかけとして、コウノトリ野生復帰を進める本市を応援するために、毎年コウノトリ生息地保全活動を行っていいただいています。
今回は、同社の社員とその家族51人が参加されました。
保全活動は、KDDI株式会社の他、国土交通省豊岡河川国道事務所、豊岡市役所、地元住民、地元事業者を含めた総勢約70人で行いました。
当日は、豊岡の最高気温が34℃と大変暑かったため、大きな冷風機や十分な飲料水を準備するなどの熱中症対策を施しながらの作業でした。
今回の活動では、加陽水辺公園内にある池の外来種駆除とビオトープ整備に取り組みました。
【外来種駆除】
特定外来種の駆除では、「ウシガエル」や「アメリカザリガニ」が捕獲できました。
予め水位を低くした池にウェーダーを着て入り、たも網で一斉に捕獲しました。
参加者の皆さんは、足元がぬかるむ中、一生懸命捕獲されていました。
作業を担当した当課の外来種担当者は、以下のように話していました。
「この活動では、毎年オオフサモやアメリカザリガニ等の特定外来種の駆除に協力をしてもらっています。年々捕獲される量が減少しており、継続した駆除活動の重要性が実感できます。この体験から、実は身近な外来種問題に少しでも興味を抱いてもらえる人が増えてくれれば、と思います。」
【ビオトープ】
公園内のビオトープは、外畔の水漏れ箇所を修繕するため水を入れていませんでした。
今回は、水漏れ対策のプレートを畔に埋め込むとともに湿地内に水路を作り、水を入れました。
参加者の皆さんは、慣れないスコップや鍬を使って作業していただきました。
ビオトープつくりは、豊岡市でビオトープの管理に携われている宮村良雄さんにご指導いただきました。
宮村さんは、作業を終えて次のようにお話しされていました。
「不慣れな方が作業されるので一度の作業で完成するのは難しいと思っていましたが、一生懸命取り組んでいただいたおかげで、立派なビオトープが完成しました。完成したビオトープをみて、新たな夢も浮かんできました。いつの日か皆さんと「豊岡KDDIビオトープ」を作ってみたいと」
厳しい残暑の中、汗と泥にまみれながら湿地保全活動を行っていただき、大変ありがとうございました。
また、来年、「第9回コウノトリ湿地保全活動in豊岡」でお会いできること楽しみにしています。