元飼育員のコウノトリブログ② 5月24日 福田人工巣塔のヒナの様子-
2024年5月24日、豊岡市福田地区の人工巣塔での子育てやヒナの様子を撮影してきました。
この巣塔は、昨年に引き続き今年も4羽のヒナが育っています。
写真のヒナは、ふ化後44日と推定されます。(4月10日最初のヒナのふ化を推定)(写真①)
写真① 力強く羽ばたきの練習
撮影していると、雄親(J0177)が巣に帰りました。(帰巣:きそう) ヒナはすぐに餌をねだります。(写真②)
写真② ヒナは揃って餌をおねだり!!
雄親はすぐに餌を吐き出し、ヒナは待ち構えていたかのように餌を食べます。(写真③)
ヒナは1カ月を過ぎると、1羽が1日1kg前後の餌を食べ、見る見るうちに大きくなります。
飼育をしていると、数日見ないだけでその変貌ぶりに驚かされました。
親鳥は1羽が1日600g前後の餌を食べます。
親鳥はヒナ4羽の子育てで、毎日5kg前後の餌を周辺地域から採る(採餌)必要があります。
子育て上手なペアであることと、この周辺地域が多くの生きものを育む良い環境であることの証明ともいえます。
写真③ 食べ盛のヒナは勢いよく食べる
雄親は、餌を吐き出すとすぐに次の餌のために出かけます。(写真④)
写真④ すぐに飛び立つ雄親
偶然、巣塔の後ろを「特急こうのとり」が通過しました。(写真⑤)
是非、「特急こうのとり」に乗って、自然豊かな豊岡へお越しください。
写真⑤ 城崎温泉へ向かう「特急こうのとり」