戻ってくる生きものたち
市内には、コウノトリのえさ場をつくることを目的とした「水田ビオトープ」があります。
休耕田に水を張ったビオトープには、カエルやドジョウ、ヤゴやメダカなどたくさんの生きものが暮らしています。
そのため、ビオトープは子どもたちの環境学習の場としても最高のフィールドなのです。
先日、とあるビオトープにて「ミズスマシ」が見つかりました。
ミズスマシは、水面を勢いよく泳ぎまわるコウチュウの仲間で、かつては池や沼などで普通に見れた生きものでした。しかし、水辺環境の改変等により年々減少し、環境省が2020年に発表した「レッドリスト2020」では絶滅危惧Ⅱ類(VU…絶滅の危険が増大している種)に位置づけられています。
ゲンゴロウやタガメも、同じ絶滅危惧Ⅱ類です。
豊岡では近年見つかることがなく、いなくなったと思われていたのですが、、、大発見です!
「コウノトリが飛来してたくさんエサが食べれるように…、たくさんの生きもので賑わい、また、子どもたちも遊んでくれたら」と、長年取り組まれているビオトープです。
今回ミズスマシが見つかったのは、ビオトープ事業の、ひとつの大きな成果です。
これからも、コウノトリの生息地を守れるように。
もっともっと、たくさんの生きもので賑わう環境ができるように。
いなくなった生きものが戻ってこれるように。
子どもたちが記憶に残る体験ができるように。
豊かな自然環境を守り、創っていきます。