あつまるコウノトリたち
毎年秋になると、河川の浅い場所に十数羽のコウノトリが集まることがこれまでから知られていました。しかしこの集まりは、一時的なもので、例えば1カ月以上も続くことはなかったと記憶しています。
しかし、2019年は9月中旬頃から若いコウノトリを主体とした10羽以上の集まりが市民のみなさんの目によって、川でよく確認されるようになり、3カ月経過した現在12月も継続して確認されています。
では彼らは一体、何をしているのでしょうか?観察していると、エサを食べたり、止まってじっとしていたりと、よく見かける行動がほとんどです。しかし、ときおり小さないざこざが起きたりもしますが、1羽が飛び立てば、続いて他の個体が追いかけるように飛び立つ行動が起きたりします。まるで一緒に行動したいという意思があるようにも見えます。
国内のコウノトリ全体の98%に取り付けられている個体識別用の足環の色から、市民のみなさんが「誰なのか?」を月に何度か調べています。その結果では、幼鳥(3歳以下)がこの集まりの大半を占めています。
謎はまだまだつきませんが、ともかく、大きなコウノトリが一同に会している様子はインパクトがありますね。