コウノトリの基礎知識

コウノトリの基礎知識

生態

コウノトリは、体長が約1.1メートル、羽を広げると2メートルにもなる大型の鳥です。
カエル、小魚、昆虫などの小動物を主食としています。飼育下では1日約400~500gの餌をたいらげる大食漢で、餌となる生きものがたくさんいる場所でなければ暮らせません。また、ひなを育てることもできません。つがいでなわばりをもって繁殖し、一度つがいになると死ぬまで連れ添う一夫一妻です。3歳になるまで繁殖しないことも研究によって分かってきました。

歴史

かつて、日本中に生息していましたが、明治時代の鉄砲の解禁による減少にはじまり、戦時中の営巣木の伐採、戦後の田んぼの整備や河川整備による環境の改変で、どんどんと数を減らしていきました。とどめを刺したのが田んぼでの農薬散布です。当時の農薬は毒性が強く、特にその中に含まれていた水銀が餌となる田んぼの生きものを通じてコウノトリの体内にたまり、繁殖能力を失いました。しかし、絶滅前から続く保護増殖の取組みによってコウノトリはよみがえり、2002(平成14)年には飼育数が100羽にまで回復。そして、2005(平成17)年に放鳥がはじまり、2007(平成19)年には野外で初となる待望のひなが誕生し巣立ちしました。コウノトリはその後も順調に数を増やし、10年以上経過した今、野外で100羽を越えるコウノトリが大空を舞うまでになりました。

分類

【分類】
目:コウノトリ目 Ciconiiformes
科:コウノトリ科 Ciconiidae
属:コウノトリ属 Ciconia
種:コウノトリ  C.boyciana
【学名】Ciconia boyciana(キコニア・ボイキアナ)
【和名】コウノトリ
【英名】Oriental White Stork
ちなみに・・・
ツル ツル目ーツル科
サギ ペリカン目ーサギ科
2012(平成24)年、サギはコウノトリ目サギ科からペリカン目サギ科に変更になりました。

個体数の推移

保護増殖の技術は向上し、飼育個体数は100羽前後で推移。県外への移送、動物園との交換なども行われています。
野外の個体数も、放鳥個体の自然繁殖により増加しています。ただ、不慮の事故による死亡や、衰弱による収容等も見られます。


PAGE TOP