コウノトリを見にきて

コウノトリを見にきて

コウノトリを放鳥してから10年以上が経過し、コウノトリは私たちの生活に溶け込んでいます。今では、豊岡で生まれ育ったコウノトリたちが全国へ、そして韓国まで広く飛びまわり、各地でコウノトリへの関心が高まっています。同時に、私たちが暮らす豊岡がたくさんの人に知られるようになりました。
これからも持続的に湿地を保全するため、コウノトリの重要な生息地である「円山川下流域・周辺水田」が国際的に重要な湿地としてラムサール条約湿地に登録されました。
一度は日本の空から姿を消したコウノトリが日常の風景の中にいる豊岡へぜひお越しください。

どこでコウノトリに会える?

コウノトリは私たちの暮らしのすぐ近くで生活する鳥です。肉食で大食漢のコウノトリは、水深が浅く、生きものがたくさんいる水田を好んで餌場にしています。そして、そのような水田周辺には、コウノトリが営巣するための人工巣塔が立てられており、春になるとコウノトリが子育てを始めます。巣塔の近くで人が農作業をしていても、コウノトリは気にも留めません。稲刈りの後の水田にもバッタやイナゴを食べに来ます。コウノトリにとって水田は1年を通して重要な場所なのです。
また、水鳥であるコウノトリにとって川の浅瀬も重要な餌場の一つ。台風などで増水した川の水が引くと、河川敷などに取り残された魚を求めてコウノトリがやってきます。台風が過ぎ去った直後に川沿いを車で走ると、何十羽ものコウノトリが見られるかもしれません。それはコウノトリのいる風景が当たり前になった豊岡の人たちでさえ驚く光景です。

人工巣塔周辺の水田

人工巣塔周辺の水田には、「コウノトリ育む農法」の水田が広がっています。
春になるとコウノトリが繁殖を始めます。稲刈り後の冬の間も水田に水を張ります。
コウノトリが餌場として利用するだけでなく、冬鳥も越冬のために水田を利用しています。

田結(たい)湿地

コウノトリの飛来がきっかけとなって、地元住民が休耕田だった田結の水田を湿地として管理しています。
村の共有財産として、住民総出で管理作業を行う様が、「新しいコモンズ」として、注目を集めています。

加陽(かや)湿地

国土交通省が河川区域内に整備する約15haの人工湿地です。
「コウノトリと但馬牛と農家」の写真が撮られた場所でもあります。
湿地にはコウノトリだけでなく牛も戻ってきているかもしれません。

円山川

円山川は、10km進んでも1mほどの高低差しかないため、非常に緩やかです。
水はけが悪いため、河川周辺の湿地帯が広がり、その湿地を利用して古くから水田農業が行われています。

出石川

円山川の支流である出石川のそばには、かつてはコウノトリの営巣を見物した「鶴山(つるやま)」があり、コウノトリが出石川や水田で採餌していました。今でも、コウノトリが餌を求めてやってきます。車を運転中にコウノトリを見つけたら、車を止めてゆっくりと観察してみませんか。

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